ヨーガ療法学会@仙台2018 その1

先週の週末、ヨーガ療法学会への参加のために仙台に行ってきました。

一人で新幹線に乗ったり、宿泊したりってちょっと楽しい♪


新幹線の中でのお供は、こちら。 


 「インテグラル・ヨーガ」 〜パタンジャリのヨーガ・スートラ〜 
スワミ・サッチダーナンダ著 


実はこの本、2冊目なんです。 

こんな感じで、いつも持ち歩いているので、数年でボロボロに、、、 汗


この本は、「ラージャヨガ」の経典と言われているヨーガ・スートラの解説本なのですが、数多く出ている解説本の中でも私のお気に入りの一冊です。


 今、イトマングランドフィットネスの映像ヨガ講座などを担当しているので、その座学部門の収録などの準備もあり、こうやって改めて経典を読み返しては、自分の中で咀嚼する作業を繰り返しています。 


こういう機会は本当にありがたくて、こういう経典は何度読み返しても新しい気づきがあるんですね。


こんな感じで、身も心もヨガ一色の状態で、仙台到着!


今回のヨーガ療法学会のテーマは


「ヨーガ療法って?Whats Yoga Therapy?」


ということで、大会長は東北大学名誉教授の仁田 新一先生。

そして、世界中のヨーガセラピーの研究や臨床を行なっている先生方が登壇して、各国の取り組みについて発表がありました。


特に今回は「アセスメント」の話が多かったように感じました。


アセスメントとは「評価・分析」という意味で、人の身体や心の状態をどのように評価・分析するかということです。


人の健康を正しくアセスメントするのって、実は本当に難しくて、

例えば、健康の指標って脂肪の量だけでもないし、筋肉量だけでもないし、

心の安定だけでもないし、痛みのあるなしだけでもなく、


その人自体が「ホリスティック=包括的」な健康度がどの程度なのかを測るって、とてもとても難しいのです。


私の場合、それを血流の状態=健康度の指標として使っているわけですけど、

特に心の健康度、健やかさや、「スピリチュアルな」健やかさなども測るとなると、なかなか大変なのです。(血流の状態は心の状態なども反映されてくるので、かなり正確な指標だと思っています)


ヨーガ療法学会では、その部分も独自の指標を用いて、できるだけ汎用性のあるやり方でデータを取ろうと試みているわけです。

その試みを、各自、各国発表していた訳ですね。



こちらは私の師匠。木村慧心先生の発表。

いつもの声を聴くと、やっぱり、ちょっとホッとしちゃいます。

この画像は「五蔵説」ですね。

さて、今回の発表の中で、私の心を鷲掴みにした発表は、2つ。


1つ目は 笹野 高嗣先生(東北大学病院総括副病院長、日本口腔診断学会理事長)の
『味覚と健康 とくに「うま味」感覚の重要性について』でした。



中高齢者にとって、この「味覚」「唾液」の問題は実は結構重要でして。

味覚異常、唾液分泌現象から、食欲減退→低栄養→フレイル→寝たきり、とつながるケースが非常に多いのです。


また、唾液が減るということは、胃腸にも負担がかかることになります。


胃腸の健康は、全身の健康とつながっていますので、その入り口である口腔の状態を良くしておくというのは大切ということですね。


以下、備忘録。

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味覚とは体に取り入れるべきもののシグナルである。


<5味>

●塩味=ミネラル 
●甘味=糖(エネルギー) 
●酸味=腐敗物 
●苦味=毒物 
●うま味=アミノ酸 


 動物は酸味や苦味のものは食べない。人間だけが特殊で、赤ちゃんの時には拒否する。

↑ここで、色々な味のものを口に入れた生まれたての赤ちゃんの画像。

(苦味と酸味の時はものすごい渋い顔をしていた!!笑 かわいそうに。塩味は危険だから実験しなかったそうです。せめてもの救い、、、)


<味覚障害とは>

 味がわからない。味が薄く感じる。
いつも口の中が苦い、酸っぱい。 

※30%くらいの人が無自覚で味覚障害が進んでいる。 


<味覚障害と診察された人の数>

1990年 14万人 → 2000年 24万人 

※10年間で10万人増えた。(耳鼻咽喉科を受診した患者さん)


しかし、この数字はあくまで耳鼻咽喉科を受診した患者さんの数であり、実際は本人が気づいていないだけで30%以上の元気な高齢者も味覚障害、味覚異常があると言われているそうです。


さて、味はどこで感じるのでしょう??


実は「舌」が感じているのではなく、実際は「脳」が感じています。

●味蕾=レセプター 

●孤束核=口腔感覚、内臓感覚(総入れ歯にすると味覚が変わる。下痢をしている時には味覚が変わる) 

●第一次味覚野=気分、感情、記憶 

●第二次味覚野=嗅覚、視覚 (きれいに盛り付ける。料理の色。)(匂いがわからないと味が変わる) 



<味覚障害と唾液の関係> 

唾液の量:基準値10分間に10ml 

味覚障害の方は全員が唾液分泌量が減少していた!


では、どうすれば唾液が出るのか??唾液を出してみよう! 


現在、シェーグレン症候群、ガンの放射線治療などを行なった方で、唾液分泌が減少している人に対しての薬がある。しかし薬は治しているのではなく、症状を取っているだけであり、副作用のない薬はない。 

副作用:めまい、汗がたくさん出る。お腹がぐるぐるするなど、、


そこで、笹野先生は様々な臨床と研究を重ね、安全で効果的な唾液分泌を促す方法を考案したそうです!!


その方法を車椅子の味覚障害の方に試したところ、10ヶ月で歩けるようになったとのこと。

これは、唾液分泌が促され、味覚が戻り、食欲が増進し、体重が増えたことにより体力がついたということだそうです。


私も早速、自分のクライアントさんに試してもらっています。

2週間ほどで何かしらの効果が出てくるとのことなので、その結果が出るのが、とても楽しみです!!


唾液分泌を促す、画期的な方法については、明日、書きますね!!


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●ホリスティック・ウェルネス・コーチ 

●パーソナルヨガティーチャー 

●ヨガ哲学講師


 今井まおーMao Imai

 http://www.maoyogi.com


〜身体のこと、心のこと、生き方のこと、子育てのこと〜

ヨガの教えを元に、健康で幸せに生きるコツをお伝えする伝道者です。


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Holistic Wellness Coach - MAO IMAI

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